一、バーミキュライト
1. バーミキュライトについて
バーミキュライトは、高温で膨張し、ケイ酸塩に属する天然、無機、非毒性の鉱物です。 外観は雲母のように見え、特定の花崗岩が水和すると生成されます。
2. バーミキュライトの用途
⑴建築：軽量材料、軽量コンクリート骨材（軽量壁用粉末、軽量モルタル）、耐熱材料、壁材料、耐火板、耐火モルタル、耐火レンガ。
⑵保温・断熱：吸音材、地下管、温室管、保温材、屋内・トンネル内、公共の壁・天井。
⑶冶金：鉄骨被覆材、製鉄、鋳造スラグ除去、高層ビルの鉄骨被覆材、バーミキュライトバルク材料。
⑷農林業：園芸、ゴルフコースの芝生、種子防腐剤、土壌改良剤、湿潤剤、植物成長剤、飼料添加物。
⑸その他：吸着剤、ろ過助剤、化学製品および肥料用の活性担体、下水処理、海水油吸着、たばこフィルター、ダイナマイト。
二、中国におけるバーミキュライト産地の紹介
バーミキュライト資源は中国に広く分布していますが、主に中国北部、主に新疆ウイグル自治区、河北省、内モンゴル、山西省などに分布しており、その中で最大かつ最も代表的なのは新疆ウイグル自治区ロプノール県にあるバーミキュライト鉱山です。その予想埋蔵量は1億トンであり、これは世界でも珍しい超大規模な鉱床です。燃焼実験の結果は、新疆バーミキュライトが高い膨張率と少ない不純物の利点を持っていることを示しています。 河北省霊寿県にはバーミキュライト鉱物が豊富にあり、埋蔵量が豊富だけでなく、品質も良好です。近年、環境保護政策の影響により霊寿県のバーミキュライト採掘量は激減していますが、中国国内で初期からバーミキュライト関連製品の採掘と生産を開始した地域として、現在中国で最大のバーミキュライト製品の生産拠点となっています。 内モンゴル自治区固陽県で確認されているバーミキュライトの埋蔵量は約1300万トンで、霊寿地域のバーミキュライト製品の主な供給源です。
三、バーミキュライトの化学成分と製品規格
1. バーミキュライトの化学成分（％）：
| SiO2 |
Al2O3 |
Fe2O3 |
MgO |
H2O |
| 37-43 |
9-17 |
5-24 |
11-23 |
0.5-9 |
2. バーミキュライトの製品規格11-23：
通常規格：0.5-1mm、1-3mm、2-4mm、3-6mm、4-8mm。
粉末規格：20〜40メッシュ、40〜60メッシュ、60〜80メッシュ、200メッシュ、325メッシュ。
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